新年になり、ホームページからのお問い合わせが増えました。ライフプラン&住宅購入、退職金と企業・公的年金のもらい方、住宅購入後の生活設計、生前贈与と相続など、1年続けたこのブログを参考に、ご相談に一歩踏み出してくれた方も多いのかな、と思います。今年も引き続き、相談事例を紹介していきますので、参考にしていただければ幸いです☆
ライフプラン設計の後、住宅展示場に行く
私がFPを始めた頃にはまだ知られていなかったFP相談。今では建築会社に行くと、早い段階で無料FP相談を提案される時代になっていますが、課題も多い💦弊社にはそのセカンドオピニオンとして来店される方が多数いらっしゃいます。ただ最近は初動が弊社への来店「有料相談は安心だから」という方も増えました。
まずはライフプランを立ててから、その実現のために住まいについて検討する、というスタンス。焦りも縛りもありませんね!!税金や社会保障や年金制度、更には最近の住宅事情などもざっくばらんに話しながら、とことん自分たちの未来に向き合います。FP6分野の知識や相談例、経験などもシェアしながら、楽しい時間を過ごして頂いています。まずは暮らしとお金のセンスを磨いて頂く時間が必要だと思っています。
その後「とことんプラン」では、ライフプランや価値観に基づいた、土地や建築会社の選び方をお伝えしたり、銀行やローンの選び方など、新居への引越しまでつかず離れずサポートしていきます。「どこの建築会社で建てるかも大事ですが、どんな営業マンと建てるかも大事」。ご希望の建築会社と私のご縁がある場合は、信頼できる営業マンのご紹介もしています^^
ライフプランにおいて、どの土地を買うかも大事な検討事項。公共交通機関があれば、車は1台持ちで良いかも。それなら生涯で1000万円位の車両コストが削減できるので、土地の予算はあげても良いですよね。あるいは会社の近くならバイクや自転車通勤にして、ファミリーカー1台で暮らすとか。そしたら土地のサイズは小さめで良いかもしれないし‥。などなど、ライフイベントやその予算を絡めながら、具体的に検討するのも楽しいですよ。「目からウロコ」的な発想はワクワクするものです。
土地や建築会社を決めつつ、銀行やローン選びも大事な検討ポイント。またまた「目からウロコ」だらけです(笑)たとえば「金利より団体信用保険の内容の方が大事」民間保険より内容も保険料も良いので、家計全体の支出を抑えられます。「住宅ローン減税で損をしない借り方」「長期でフルローンの方がいい」など、一つのアイデアとして聞く価値はあるかな、と思います^^地域の主要銀行なら、取扱いに慣れた住宅ローン専門職員をご紹介することもあります。
退職金・企業DB・DCのもらい方と税金・社会保障について
退職時期は、60歳の誕生日翌日・月末あるいは年度末など様々。ただ現代は、雇用継続で65歳まで働く方が大半です。大手企業の福利厚生は充実しているため、退職一時金・企業型確定拠出年金・確定給付年金など、セカンドライフに向けた複数の制度が用意されています。いよいよ受取りのタイミング、制度の概要を調べ試算をしてみても、混乱してしまう方が多いと思います。
全てを一時金でもらうと退職所得控除を超えた額に課税、まだ使わないまとまったお金をどう管理・運用しようか迷う。企業年金でもらう場合、公的年金と合算され収入に比例して、税金や社会保障費の負担が増える。でも長生きするならこちらの方がいいのか?折衷案は?
公的年金の繰上げ・繰下げも良く議題に上がりますが、寿命が分からないのですから正解は無い。でもね、長生きのための年金、お金は墓場まで持っていけない、でもね、でもね。。。ということで、検討することが大事であり、大切にしたい価値観にあった最適解を出すお手伝いをしています。
更には、ご両親からの相続がまだ発生していないという不確実要素もあったりします。90代から60代への相続、まだまだ検討事項はありそうな分野、FP相談がお役に立てる場面は、今後も増えていきそうです。
自宅の土地や投資物件、生前贈与か相続か?
ご両親の土地に家を建てるか、所有権移転をしてから家を建てるか?多角的に検討していく必要があります。土地の生前贈与と相続、掛かる税金が違うけどどっちが良い?相続時精算課税制度を使ったら、相続時の小規模宅地の特例が使えないから、相続税が高くなる?そもそも相続税は掛かるのか?相続人に意思表示ができない人や失踪者が居たらどうなる?遺言はあるの?
こちらも暮らしとお金の相談の一種です。相続は特に、家族構成や暮らし方、民法や税法、不動産や有価証券や保険など、多数の知識と情報のコンサルティングが必要です。専門家との連携も必須。専門家との連携の際には、議事録を取ったり、顧客の側に立って気になることを専門家に確認をしたりします。
同じ相続は一つとしてないですね。被相続人の生きた証を整理し、次世代に繋ぐ。生前贈与ももちろん絡んできますから、慎重に検討していく必要がありそうです。
まとめ
相談内容が多岐に渡り、事例研究に熱が入ります。特に相続分野においては、私が顧客の家族だったとしたら、どんな課題意識を持ち検討していくのだろう、という視点で専門家の力を借りながら丁寧に向き合っています。今年は更にレベルアップできるよう、経験値の高いトレーナーに継続的に関わってもらえる環境を整備しました。住宅購入や退職前後の相談は、経験値の高い分野ですので、引き続き「なるほど」「そういうことか、スッキリ」を多く生み出していきたいと思っています。