2024年11月 相談テーマ&件数報告

みなさん、こんにちは!FPoffice結い代表の鈴木幸子です。さて早速ですが、今年から毎月の延べ相談数を公表することにしました!目的としては、暮らしやお金の相談を迷っている人へ、一歩踏み出すきっかけになるためです。

今月の延べ相談件数29件(業務委託含む・1H以上)

10-30代 12件 40-50代 3 60代以上 14 ※延べ件数なので、1組で複数回来店された件数も入っています。

相談プランの種類で言うと、スポット相談、とことんプランの順にご依頼が多く、相談内容は様々でやりがいがあります。信用金庫ではほぼ、相続・事業承継のご相談となっています。信用金庫でのご相談は限られた時間でのアドバイスとなるため、必要な場合には弊社にお越し頂く機会も増えていきそうです。

妻が個人事業主、扶養を抜けるタイミングは?

家事・育児とバランスを取りながらやっていた個人事業、売上が健康保険の扶養条件ギリギリになりそうとのこと。今後の事業計画を立てつつ、扶養を抜け国保と国民年金を負担しても、今後の見通しが立ちそうかを検証。7年ぶりに全体のキャッシュフロー表更新しつつ、今までの資産運用方針の確認等も実施、個人事業での経費計上できる支出の勘定や今後の確定申告については、青色申告会をご紹介しました。以前からですが更に金融リテラシーが高くなっておられ、やりがいを感じるご縁でした!!

3世代での相続・事業承継準備を万端に!

4代目社長として事業継承を予定しているけれど、一族経営は個人資産と法人経営が複雑に絡み合っている。今、もし相続が発生したらどうなるの?ということで、会長・社長・次期社長と共に、税理士法人の力を借りて、対策を始めています。

まずは、税理士法人で会長と社長の個人資産の評価一覧を作成、「資産の見える化」ですね。土地と建物を個人・法人でどのように保有しているのか、これを機会に整理をする必要もありますし、自社株評価をすることで事業承継の具体案が決まったり、土地が小規模宅地の特例に該当するかなど、検討は多岐に渡ります。

相続税申告は発生から10か月以内です。資産の洗い出しに時間を費やし、遺産分割協議で同意を得て、納税する。タイトなスケジュールだと思います。資産の洗い出しなどは、ある程度まで生前に実施した方がスムーズで正確です。ご本人に聞けますからね。資産が分かれば、それをどう相続させたいか、させるべきか、見えてきます。生前に相続人と分割案を話し合い、遺言を作成することで、相続発生時の遺族の負担が大きく減ることは間違えありませんね。

相続人の将来設計を踏まえた遺産分割案は?

相続発生前にできることをしたい。信託銀行に資産一覧を作成してもらったけど、遺産分割はどうやって行けばいいか、検討したい、と相続人からのご相談。それぞれ別々の人生を歩んでいる兄弟姉妹、そんな皆さんも既に50代以上となり、今後の社会保障や税金負担、最終的な一族の財産の継承を踏まえて検討をしていきます。まずは、それぞれのご家庭のライフプランニングから実施。先祖代々の不動産や有価証券・預金をどのように相続すれば、一族が幸せに暮らせるのか?これからもご相談は続きます。

まとめ

約1年、相談内容を公表してきましたが、振り返ることで様々な相談があることに気づかされ、まだまだ役に立てることがあるとやりがいを感じています。お申し込みの段階で「こんな相談でも良いですか?」とご自身の悩みや相談目的を教えて頂くのですが、お断りする機会はほとんどありません。というのも、FPにできないことは、各専門家の力を借りればいいから・・。

特に最近力を入れている相続についてですが、生前に資産一覧を作成するメリットは大きいと実感しています。「具体的な」生前贈与や納税資金準備、遺産分割案を検討することで、親族間の同意が取れ、相続がスムーズになる。「遺言は揉めないために書きましょう」という専門家もいますが、私のスタンスは違います。揉めないためには生前に具体的な話し合いをしておくこと、です。その上で、それがスムーズに実施できるようにしておくのが「遺言」の役割だと思います。今後も士業連携を強め、多くの相談者の「笑顔相続」に寄与していきたいと思っています!!