つみたてNISAと一般NISA、どっちがいいの?

みなさん、こんにちは!みんなの知恵袋FPoffice結い 鈴木幸子です。

資産運用を始めたいな、と思った時の選択肢として、NISA口座の種類があります。

どちらが自分に合っているのか、どうやって選べばいいのか、私の見解をお伝えしますね。

通常、金融商品で利益が出た場合、その利益の約2割は納税することが決まっています。

ところがNISA制度での運用益に関しては、その納税を免除され、利益をすべて受取れるのです。

ここのポイントは「利益が出た時、非課税である」という点です。

預金で保有するか、課税される証券口座で保有するか、非課税口座で保有するか?

NISA口座での運用上限額は、あくまで非課税運用の上限、資産運用額の上限ではありません。

なので、NISA口座の上限額を超えた運用も含めて、資産形成の方針を決めてみてください。

ちなみに、資産形成は一から資産を形成すること、資産運用は今ある資産を効率よく増やすこと。

資産形成の一環として、預金や保険以外に、資産運用の制度を活用していきましょう。



さてそれでは本題です。

つみたてNISAの非課税運用枠は毎年40万円、20年間保有し続けて得た利益が非課税。

一般NISAは年間120万円(2024年からは制度改正予定)、5年間保有の利益が非課税。

それぞれ新規の投資枠なので、分配金の再投資や売却後の再投資は、新規にカウントされます。

毎年、同種類の口座が開設されますが、年単位で変更ができます。

2022年はつみたてNISA口座、2023年は一般NISA口座、という具合に変更できます。

投資枠は翌年に繰り越せませんので、迷っているなら早めに始めましょう。


非課税保有期間が終わるとどうなるか?

そのまま特定口座(課税口座で源泉徴収あり)で運用を続ければいいです。

預金でほぼゼロ金利で持っておくより、運用してても利益に課税されるだけですからね。

もちろん、保有期間含めて、必要があれば売却、現金化して使うこともできます。


そのほかの違いとして、投資できる商品の違いがあります。

一般NISAは、個別株式や海外株式・ETF、債券、様々な目的を持つ投資信託、を選べます。

つみたてNISAは、金融庁が定めた基準をクリアした213銘柄(2022.4.26現在)

長期・分散・つみたて投資に適した投資信託に限られます。

もちろんつみたてNISAで投資できる商品は、一般NISAでもできます。



上記の情報を含めて、さてどちらの制度が自分たちにとっていいのか?

私は、年間の投資額と非課税期間で決めてください、とお伝えしています。

というのも、現時点で当分使わないお金が500万円、これからも労働収入で増える予定だとします。

その際に、年間40万円の非課税運用だけでは、いつまでも預金が運用に回らないのです。

投資機会の損失を避けるためにも、年間120万円枠があれば、早めに運用に回すことができます。

もちろん、課税運用が前提で非課税枠はお得枠、と考えれば投資上限に制限はありません。



将来に向けたお金の価値を守るためにも、投資機会を最大限活かして行きたいですね。

来年で終わりますが、ジュニアNISAでの非課税運用もありますので、ご検討ください。