こんにちは!みんなの知恵袋FPoffice結いの鈴木幸子です。
月初より高等教育に向けた奨学金の予約採用の申請が始まり、一旦締め切られましたね。
進学後にも申請はできますので、慌てずに検討していきましょう。
今日は、奨学金を借りる際の留意点についてポイントをお伝えします。
1.返済計画を立ててから、借りること!!
卒業するとすぐに返済が始まります。
借入金額に合わせて返済期間や金額が決まっており、10年~20年での返還期間の設定がされています。
ただ、その通りに返す必要はなく、働き出したら繰上げ返還するつもりで計画しましょう。
できれば5年、欲しいものを買う前に、早めに返還してしまった方が良いですね!
2.債務者は進学するご本人ですので、将来の返済は本人の責任となります。
ご本人が借りるのですから、ご本人の意思を尊重し、手続きも本人中心、
社会人に向けての金融教育の機会と捉え、親はサポートに回りましょう。
3.借入をする際には、人的保証か保証会社へ保証料を払う必要があります。
人的保証はご両親以外の祖父母や叔父・叔母に保証人になってもらいます。
保証会社を使う場合は、毎月の奨学金から保証料が引かれて入金されます。
たとえば、毎月10万円を48か月、総額480万円借りた場合、
2022年の保証料は毎月5406円のため、入金されるのは94,594円となります。
巷では奨学金が若者を苦しめてる、と言った被害者意識を助長する話題があります。
こういったネガティブなイメージだけで、進学を反対したりあきらめる必要はありません。
実際の滞納率は、大学によって差がありますが、平均は5%に満たない。
学校ごとに滞納率は公表されていますので、進学先選択の際に、
就職につながらない、スキルアップにつながらない進学先かを判断する大事なデータです。
奨学金は、学びを奨励する制度です。将来のキャリアプランを考える機会。
まだ稼いでいない学生に、将来の稼ぎを期待してお金を貸してくれる制度。
借りる時点で責任をしっかりと認識させ、自由意思で選択していけるようサポートしたいですね。